2012年のFIT開始によって、全国的に普及した太陽光発電システム。一般的な太陽光パネルの寿命は20年以上と言われているので、まだまだパネルの廃棄に関しては馴染み無く、廃棄のタイミングや方法は一般にはあまり知られていません。さまざまな事情で太陽光パネルを廃棄しなくてはならない時が訪れた時に困らないように、太陽光パネルの廃棄について知っておきましょう。
太陽光パネルを廃棄するのはどういう時?
太陽光パネルを廃棄するタイミングは、主に3つのタイミングが考えられます。
使用寿命が切れた場合
太陽光パネルの寿命は20年以上ですが、使用寿命が切れると、性能が著しく低下します。新しいパネルへの交換をする際に廃棄することになります。
故障した場合
太陽光パネルは、落雷や台風などの自然災害、その他の理由から故障することがあります。故障した場合、基本的に修理で対応することが多いですが、修理が不可能であれば廃棄する必要があります。
設置場所の解体や引っ越しの場合
設置場所の解体や引っ越しの際には、太陽光パネルを廃棄する必要があります。引っ越し先でもそのまま使えるならそのまま使うことも考えられますが、屋根の形状に合わない場合などで継続して使えない場合は、廃棄することになります。
太陽光パネルの廃棄の方法
太陽光パネルは、パネルの種類によって、カドミウムをはじめ、鉛、セレンなどの有害物質を含んでいるため、産業廃棄物として適切に処分する必要があります。自分で分解して家庭用のゴミとして捨てることはできません。また、太陽光パネル以外にも、架台、ケーブル、パワーコンディショナーなどの機器も、産業廃棄物となります。廃棄をするためには自治体や産業廃棄物処理業者に連絡して、引き取ってもらう必要があります。
太陽光パネルを廃棄する際には、まずはパネルを外すために施工業者に連絡をする必要があります。その際にパネルの廃棄についての相談をしましょう。業者によっては廃棄処理やリサイクルに関するアドバイスやサービスを提供している場合があります。
自治体に連絡する場合は、廃棄物担当窓口に連絡しましょう。自治体によっては、回収してくれるところもありますし、回収はしていなくても、太陽光パネルの廃棄に対応している業者を紹介してくれることがあります。
ここまでで、回収してくれる業者が見つからなかった場合は、いよいよ自分で産業廃棄物処理業者を探して連絡することになります。インターネットなどで業者を探す際には、下記のことに注意して探しましょう。
・産業廃棄物処理業許可の有無
・太陽光パネルの廃棄実績の有無
・費用が適正かどうか
これらのポイントを考慮しながら、信頼性のある産業廃棄物業者を選ぶことが重要です。
そして、太陽光パネルの廃棄にはお金がかかります。廃棄費用は太陽光パネルの状態や資源価格、業者によって異なりますが、一般的な家庭用であっても、20万円程度はかかると思っておくのが無難です。複数の業者から見積もりを取ることで、料金やサービス内容の比較ができます。無料で見積もりを提供してくれる業者を選ぶと良いでしょう。
引き取りを依頼する業者を決めたら、連絡をして引き取り日を決定します。引き取られた太陽光パネルは業者によって、リサイクル、または適切に処分されます。
まとめ
せっかく地球環境に優しい太陽光発電を使ってきたのに、最後の廃棄の段階で処分方法を誤って環境破壊の原因を作ってしまっては、元も子もありません。
太陽光パネルの廃棄は、素人にはできません。必ず自治体や専門の産廃業者に回収を依頼して、適切に処理してもらいましょう。そうすることで、太陽光発電の継続的なサイクルに貢献し、地球環境を守ることができるのです。


